宿敵立教に勝ちたい、その一心で迎えた今シーズン最終戦。月が輝き、空気の冷たさが肌を刺す寒空の下、応援の声を力に、夜に駆けて勝ちきりたい。

試合開始。#63杉山の上げたドローを#19大隅が取りきり、幸先の良いスタートを切る。#14岡嶋からパスを受けた#22西股がハーフから駆け上がり、その勢いのまま先制点を上げ、1-0。その後もポゼッションを保ちつつ、チャンスを伺う慶應。するとクオーター終了1分前にして、#18山名が力強いドライブで相手のファールを誘うと、そのチャンスを生かしたい#56守安が中に切り込み、追加点を上げ、2-0。ゲーゲンプレスライドで相手に得点を許すことなく、2-0で第1クオーター終了。
第2クオーター。慶應の攻め気のあるプレーで時折会場が沸いたものの得点が決まらず10分が経過。#19大隅が執拗なDFで相手を追い詰め、ボールダウンを誘い、#24和田のロングパスで自陣に素早くボールを戻すと、#61大類がゴールネットを揺らし、3-0。勢いに乗った慶應はドローから早い展開でセットに持ち込み、#44上林が遠目からシュートを放ち、4-0で第2クオーター終了。
第3クオーター。相手のクリアをインターセプトし、攻撃の手を緩めない慶應。しかし詰めの甘さから、得点には繋げられない。長い攻防が続く中、試合を動かしたのは#67塩田。フリーシュートのチャンスを掴み、足の速さを生かした鋭いシュートで追加点を上げ、5-0。その後両校とも得点を重ねる事が出来ず、5-0で第3クオーター終了。
第4クオーター。ここ迄、強気のDFで相手のチャンスを潰してきた慶應、最後の15分も圧倒していきたい。混戦グラボとなったドローを取りきり、勢いに乗った#64小栗がロングシュートを決め、6-0。しかし、ラインアウトから相手に素早くボールを展開され、フリーシュートを押し込まれ、6-1。遂に相手に得点を許してしまった慶應は、流れを引き戻す事が出来ず、スペースを活かした勢いの有る1on1で中に切り込まれ、6-2。更にその1分後、ロングパスでボールを繋がれ、再び執念のプレーを見せた立教大学に追加点を許し、6-3。その後も相手を突き放すべく、試合終了のホイッスルが鳴るまで走り続けたが、6-3で試合は終了した。

特別大会の雪辱を果たし、20チーム最後の試合で強さを見せつけることが出来た慶應。最後の試合となった4年生を中心に慶應らしい攻めのプレーをし、挑戦者として頂上に登り詰めることが出来た。今シーズンの試合はこれで終わりになるが、ここで終わらせるのではなく、来シーズンに向け準備をし、慶應らしさをこれからも突き詰めて行きたい。

大久保ヘッドコーチからのコメント
準リーグFINALvs立教大学
-慶應らしいプレス-

今シーズン最後の試合で慶應らしい試合が出来て良かった。立教大学も慶應のプレスを交わすプレーをしていたが、それでもきちんと最後まで走りきってプレスを掛けられていた事が勝利に繋がった。ただ6点しか取れていないという課題も見せつけられた。来年に向けてより点を取れるチームにし、どこにも負けないチーム作りをしていかなければならないという課題も見えた試合であった。

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