弱気な自分と同期へ。 脇坂がプレーで見せるメッセージ

はる

その歩みは決して早いものではないかもしれない。けれど確実に一歩ずつ主力への道を歩む選手がいる。3年生の脇坂遥香だ。

慶應女子高校からのラクロス経験組としてラクロス部に入部し、1年生の新人戦ではサマーから全大会で出場を果たした。その後もVリーグ、準リーグと着実にメンバー入り。2年生の昨年は関東学生リーグの開幕戦と全日本大学選手権からの全試合でトップチームのメンバーにも選出された。

ここまで着実に歩みを進めてきた脇坂だが、その歩みはいつも強気な自分と弱気な自分の戦いでもあった。

最初に強気な自分が覗いたのが1年生の新人戦。ラクロス経験者も上のチームの経験者も数少なく、脇坂は必然的に主力としてチームを引っ張る存在だった。「私が活躍しなければ勝てない」。なんとかしてチームを良い方向に導きたい。経験者の彼女には結果というプレッシャーも感じていた。

迎えた最後の新人戦のあすなろカップ。慶大は東海大との合同チームで大会に挑んだ。ただ、活躍するのは東海大の選手ばかり。とにかく悔しかった。東海大の選手が5点を取った時、「なんとかしなきゃという想いがあった」。1点を自らもぎ取りなんとか慶大としての意地を見せた。

予選敗退という結果で終わったが、強気な自分が同期の最初の大舞台を牽引した。

一方で弱気な自分は上級生と試合をする準リーグVリーグで出現した。「自分より上手い先輩に何も言えなかった。勝って嬉しかったけど責任感はなかった」。どこか失敗に怯え、1年生という立場を考えてしまう。出場できてラッキーだったという弱気な姿が出た。

2年生になりトップチームでプレーする機会が増えた。それと伴い強気な脇坂の挑戦のステージは少しずつ上がっていった。

きっかけをつかんだのが10月のアメリカ遠征。自分の想像以上にシュートが決まり、1on1ではDFを抜くことができた。「悩んでいる時間が無駄だと思った。ライバルの選手を抜かせるんじゃないかと感じた。」トップチームに上がるラストチャンスと位置付けていた遠征で飛躍の足がかりを築いた。

全日本大学選手権の準決勝の南山大戦からトップチームの仲間入りを果たした。スタメンでの出場は叶わなかったが、ベンチ組では誰よりも目立とうと意識を持っていた。また、大事な試合の前の練習ではスタメン組との練習のメンバーにも選出された。「スタメン組を悩ませるプレーをするのが楽しかった。日本一のメンバーに関われたことが嬉しかった。」強気な自分がトップチームのベンチ入りというステップまで上がってきた。

ただ、どうしても弱気な自分が出てしまう。全日本選手権の社会人のチームとの試合では萎縮してしまった。特に決勝のNeO戦のビハインドのシーンでは「このトップチームの選手で点差をつけられているなら、私が入っても無理だと思った。」日本最高峰の舞台で先輩に頼ってしまう自分が出てしまった。

一進一退を繰り返しながらも確実に進んできた脇坂が次に目指すのは今年の早慶戦のスタメン入りだ。ベンチ入りの大半を占めていた4年が引退してからの最初の公式戦。「去年の4年の存在が大きすぎて不安なところもあった」と当初は感じていたが、六大学戦から続いている熾烈なスタメン争いに「私にもチャンスがある」と日々アピールをしている。

今年にこだわる理由がもう一つある。それは3年の同期へのメッセージだ。来年は最高学年になることもあり、学年全体のレベルアップは必須となる。その中で新人戦やその後のリーグ戦においてなかなか結果が残せず、学年としてどこか自信を失っている現状をなんとかして打破したいという想いがあった。「私が活躍することで同期を先導していきたい。プレーで見せて私は頑張っているよってアピールをしたい。」

“強気”な脇坂のプレーが過去の弱気な自分と同期を変える瞬間はもうすぐだ。

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