慶應義塾大学體育會女子ラクロス部公式ホームページ
4年目にして左利きを隠していたり、隠れて犬を飼っていたり、新事実が次々に判明して別班説が出ているまりあからバトンを受け取りました、#18 AT山名理子(やまな)です。
まりあがいないラクロス部生活は考えられないほど、沢山たくさん彼女に支えられてきたこの4年間でした。
1年生では、同じ電車に乗って、お昼ご飯食べて、練習後文句言いながらビデオ上げて、部荷物重すぎて愚痴言いながらまた寄り道して。笑
2、3年生では、同じポジションのライバルに仲良い子が多かったばっかりに、誰にも弱音を吐けずにいた私の側に何も言わず寄り添ってくれて。
4年生では、ご近所さんになって、毎練習車の中で、くだらない話を大真面目に話したり、真剣な話を時には熱く、時には笑い飛ばしてみたり。そしてやっっと一緒にリーグ出れたね。
ザ・ニューヨーク校のちゃらちゃらのギャルに見える彼女の中身は、時には嫌われ役になって厳しい事も言える、バキバキにシゴデキの23チームの最強の主務さんです。
いつもありがとうっこれからもたくさんよろしく
それでは、本編に入ります。
”優勝に懸ける想い”
23チームとしては、まだまだ準リーグVリーグなどの試合が続きますが、
先日、中央大学に負けを喫してリーグ戦をブロック予選で敗退し、引退となった私たちには、もうこの想いを熱く語ることはできなくなってしまいました。
なので、私がこの4年間で学んだことを含めて、
”これからの優勝に懸ける想い”
として書かせていただきます。
なんだか読み返すと、自分よがりで説教くさい文章ですが、これが言葉にして残しておきたい今の私の感情なので、どうかご容赦ください。
長ったらしく失礼しますがお付き合いいただけると嬉しいです。
私が最近ひしひしと感じること、そして、引退した身として後輩に伝えておきたいこと。それは、
「リーグ戦出場」を目標にしない
ということです。これは、準リーグ、Vリーグ、その他の試合でも同じです。
リーグ戦ベンチメンバーの約7割が入れ替わる来年、「リーグ戦出場」「リーグ戦スタメン」を目標にする人も多いと思います。1,2年生は上級生に混じってVリーグ、準リーグに出場する人も増えるでしょう。
その中で、ただ出場するだけではなくて「自分のプレーで勝つ覚悟」を持って試合の舞台に立って欲しいと思います。
そんなん当然じゃん、と思う人もいるかもしれません。実際、みもやみりは当たり前のように1年の時からその覚悟でリーグ戦に臨んでると思います。
けど、私がこれに気が付いたのは、正確に言うと気が付かされたのは、(結果論ですが)引退の約1ヶ月前。 8/14の明治戦が終わった後でした。
少し私の背景を説明すると、、
女子高でラクロスをしていた私は、リーグ戦の舞台に立って日本一を取ることを夢見て大学の体育会女子ラクロス部に入部しました。
1年時は、来年こそは絶対出てやるぞと闘志を燃やしながら観客席で眺めて、
2年時は同期がリーグ戦に出始めた事実を悔しさを抱えながら見つめて、
3年時は数試合ベンチ入りしたものの何も爪痕を残せなくて、
今年がやっと掴めた4年生でのリーグ戦の舞台でした。
今年度、試合を見に来てくれた沢山の先輩方から、「やまながリーグ戦でプレーする姿見れて良かった」と言っていただけました。
親や先輩にリーグ戦に出ている姿を見せられることが嬉しくて、得点を決めてチームの勝利に貢献できていることが嬉しくて、
緊張はしたけどやっと出れるリーグ戦が楽しくてしょうがなかったです。
そんな中迎えた8/14、第3戦目の明治戦。
勝てばFINAL4がほぼ確定、負ければほぼ望みがなくなるこの試合。
残り20秒 7-7 同点。
相手がイエローカードで退場して人数有利の中、最後にシュートを外したのは私でした。
今でもあの瞬間の情景、感情は忘れられません。
みもからパスが来て、キャッチして、振り返ってシュート。
カーーンッという音と共にポールに当たって跳ね返るボール。
相手選手がボールを取って走り出した時、「あ、自分のせいで負ける。」と思いました。
ボールは取り返したものの、ゴールに向かうまでもなく試合終了のホイッスル。泣き崩れる同期たち。
私なんかの1000倍上手いのに、
1年生の時から、「やまなならどんなボールもキャッチしてシュートしてくれる」って言葉をかけてくれて、誰よりも信じてくれたみもが、
最後に出してくれた想いに応えることが出来ませんでした。
けど同時に、
((慶應ならいつもみたいに逆転できる
((ゆりがセーブしてくれる
((みりが決めてくれる
心のどこかで、そんな他人任せな、他人頼りな気持ちがあったことも事実でした。
その時初めて、自分はただ
“リーグ戦という舞台に立つ自分”
になりたかっただけで、自分の手で勝利を掴み取る、そんな覚悟なんてなかったんだと気が付かされました。
部内競争が激しく、常にベンチメンバーや部内の序列が変動するこの部活にずっといると、いつしか
目の前の人を抜かす
追い上げてきた人に抜かされない様にする
なんとか自分の立ち位置をキープする
という思考になってしまいがちです。実際私がそうで、何度もチームの上下を繰り返すうちに、とにかくベンチメンバーに入って試合に出ることがゴールになっていました。だけど、そんな人が20人集まっても到底試合には勝てません。
ベンチメンバー20人全員が、
自分が試合を決めてやる。
自分のプレーで勝ちを掴み取ってやる。
そんな気持ちで試合に臨んで初めて、勝利が見えてくるのではないかと思います。
拙い文章ですが、今年成し遂げられなかったこの”想い”が、少しでも残りの今年の試合の、そして、来年の勝利に繋がればと思い書かせていただきました。
最後に
ラクロスが楽しくて、高校の時見てた大学生が輝いていて入部を決めたこの部活ですが、
高校生の時想像してた500倍はしんどい事辛い事があって、ラクロスが楽しくなくなって、もう怪我してプレーヤー辞めた方が楽かなとか思ったりもして(アウトしてる人御免なさい)。
だけど振り返ると、楽しかった同期試合や、ゴール決めた瞬間、滅多にないコーチに褒められた言葉、練習後気づいたら16時まで駄弁ってた太楼、みんなでやった花火や騎馬戦や川での思い出がたくさんあります。
確実に他の大学生よりも遊ぶ時間ないし心身的なストレス重いし朝早いし汚いし?黒いけど、
でも、それでも、入る価値のある、素敵でちょっと変な仲間に出会える、そんな場所です。
みんなありがとう!!!
V準Kingdomウィンター全部優勝して23チーム終わりましょう!
次は、MY相棒の#57ななこです。
出会ったときは画面上で、何故かいつも玄関でzoomを受けている変な女の子でした。
この4年間、ななことは楽しい思い出や嬉しさだけではなくて、たくさんの苦しい記憶や感情も共有してきました。
仕事や部荷物にがんじがらめになりながらも必死にV準で結果残そうとしてた1年生。
準ではあいと3人でひっそりライバル視して、お互いのゴールに心から喜べなかった2年生。
あいがMDになって、ATの中でもがきながらラストイヤーを見つめ始めた3年生。
ラクロスでもそれ以外でも、深い話をたくさんして、自主練習もたくさんして、思い出が一気に増えた4年生。
ななこがいてくれたからこその今の私です。
気の弱そうな見た目に反して、実は人一倍芯が強くて、諦めが悪くて、自分に負けることが許せなくて、一度決めたことは狂ったように取り組んで、絶対に結果を出す。
そんな強い彼女のブログをお楽しみに!!
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最後に、お世話になった先輩方と、大切な同期へ
同期よりも先輩とプレーする時間の方が多かった私にとって、どの代の先輩にも沢山の、たっくさんの感謝を伝えたいです。
まずは、直接関わったことはないけれど、私を大学ラクロス部へ惹きつけてくれた、最強にかっこよくて魅力的なラクロスをする憧れの歴代の先輩方。
1年生の時、何も考えずラクロスしてる私を受け入れて可愛がってくれた3個上の先輩方。1番関わった時間は短いけれど、この人たちとまだまだラクロスしたい!って1番強く思った代でした。
育成代で、たくさんラクロスを教えてくれた2個上の先輩方。育成の3人はじめ、中学の時から後を追いかけさせてもらってる大好きな先輩がいる私にとってかけがえのない代です。
そして、1番長く一緒にラクロスをしてきた一個上の先輩方。最強に強くて、面白くて、騒がしくて、だけど辛い時はずっと隣で寄り添ってくれて、今でもなんでも相談に乗ってくれる人たち。こんなこと言ったら「お前ら練習しないからだよ!!」とどやされそうですが、もっともっと良い姿を、見せて恩返ししたかったです。
とりあえず、全員会いたいです!!ご飯連れてってください!!!!
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そして同期へ
1年生の冬の新人戦で全勝して、
「3年後も絶対日本一取ろう」
と交わした約束を果たせなかったことが本当に悔しいです。
幹部として自分の時間を全部削ってチームのためを考えてくれる人がいて、
1年生の時からエースとして活躍しながら、ずっとこの代で日本一を取ることだけを考えて、同期の底上げに尽力してきた人がいて、
誰よりも忙しく資格試験の勉強と両立しながら、練習一回も休まず試合はフル出場で活躍してる人がいて、
オフの日のスケジュール帳が自主練習とトレーニングで埋め尽くされてる人がいて、
すぐブチギレて暴言吐いちゃうけど実は一番ラクロスに熱心で勝ちたいと思ってる人がいて、
大怪我を乗り越えてリーグベンチ入りを掴み取ってる人がいて、
片道5時間くらいかけて毎練習休まず来てる人がいて、
この1ヶ月間気が狂った様に毎日シュート練したりドロー練してる人がいて、
誰よりもベンチで声を張り上げて引き締めてくれる人がいて、
リーグのベンチ入りを見て喜んでくれる人がいて、
自分の悔しさ押し殺して「頑張ってね」って言ってくれる人がいて、
皆それぞれの立場でもがいて、苦しみながら、努力して、応援し合っていて。
ああこんなにもみんな隠れ努力家で負けず嫌いでチーム想いの人たちが集まってても達成できないんだ、って思うと同時に自分の無力さを知りました。
ラストイヤーになって、同期の心強さ、信頼関係をひしひしと感じて、
自分のためのラクロスだけじゃなくて同期の喜ぶ姿や笑顔がモチベーションになりました。
ありがとう、最後まで駆け抜けようね👋
Let’s go 兵庫の山奥💪