一人のATとして。友岡阿美が思う理想とやるべきこと。

「やっとっていう感じですかね」—関東学生リーグ第4戦の農大戦。勝てばFINAL4進出の決まるこの試合でAT友岡阿美が今季初ゴールを決めた。0-1と先制点を許した中、迎えた前半10分。清水珠里からパスを受けて、冷静にシュートを流し込んだ。この得点を皮切りに野々垣眞希や日野美咲のリーグ戦初ゴール、伊藤香奈の4得点などで12-6と快勝。1位でのFINAL4進出が決定した。

チームとしても今季初の2桁得点を挙げた中で、口火を切る得点を決めた友岡だが「はい次という感じでした。もっと決めないととも思う」と待望の得点にもその表情には笑顔はなかった。

「物足りない。可も無く不可も無くという感じ」。ラストシーズンのここまでをこう評価する。自身が思うチームスポーツの醍醐味、「自分のプレーでチームを勝利に導く」というところまでこの4試合では達していないからだ。チームでは4連勝を成し遂げているが、個人の貢献度という部分では満足していない。

そんな友岡の理想のプレーは「得点とアシストへの意欲を半々にすること」。アシストという面では、去年の4年とプレーすることで感じるものがあった。「去年はすごい人がたくさんいて、得点を取らせてもらっていた感覚が強かった。その分今年は得点を取らせてあげるのも面白いなと思った」。白子未祐、竹村薫などのアシストを受けて得点を取っていた去年。改めて先輩の偉大さを感じるとともに、自分も今年はそういった役回りに回ろうと決意したという。

もちろんATとして得点への執念も忘れていない。「今でも得点が欲しくないわけではない。ただ、アシストの方に気持ちが寄っているかもしれない。得点を取っていない自分はダメだなとも感じる」。

チャンスメイクという部分でゴールにつながる決定的なパスを出すシーンが多く見られる一方、4試合を終えて得点はわずかに1。得点とアシストの両方を求める理想の姿からはまだ離れている。

なかなかチームへの貢献が思うようにできていない中で、今季は失点後に自陣に走って戻り、DF陣に声をかける姿がしきりに見られる。「ATの目線から見たDFの印象を話している。DFだけDFをやってATがそれを観ているだけでは勿体無い。しっかり問題点を話して戻ろうというのは意識している」。DFは攻撃の起点であるからこそ、ATとの間での意思疎通は必須になってくる。4年間を通じてただ見ているだけではなく、言葉にして伝えていくことの大切さを感じるようになった。

引退までは残りわずか。10月末からは一発勝負の日々が始まる。それでも友岡は「高い夢はチームで見ればいい。私がやるべきことは点を取ること。そして点を取らせることだけ」と話す。

主将という肩書きはある。ただ、試合になれば一人のATとしてフィールドを駆け回り、勝利に貢献するプレーを魅せるのみ。どんな試合になっても友岡がやるべきことは変わらない。

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